巣原峠の現況
新笹又峠への道
広域基幹林道 大野池田線
(工事進捗状況)

2016/08
 
 
いまだ越せない巣原峠
藪道にして撤退した新笹又峠への林道
開通が待ち遠しい池田町への大規模林道
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巣原峠 新笹又峠
広域基幹林道 大野池田線
林道上野線 過去にも紹介している巣原峠への道。
先ずは巣原側より再度アタックして、あわよくば越境しようと思う。
場所は巣原峠へと繋がる林道上野線の起点。
手前が国道157号。
バイクがこちらを向いているのは、復路にて撮影したため。
 
林道上野線 林道上野線を30分くらい進んだところで、以前にも紹介した「お花栃」のあるところ。
この地点は、林道上野線の区間3.6Kmは既に終了しており、その延長線上にあると思われる。
峠までは2~3Kmを残すのみ。
ここからが難所となる。
今回は何処まで行けるか?
 
   
巣原峠直下 なんと、大野市側の峠直下は舗装済みとなっていた。
こんなところまで手を入れるのは、上部に堰堤でも造るのだろうか。
コンクリートの簡易舗装ながら、以前の悪路とは大違いである。
日本の公共事業の熱意 ? を感じさせる。

   
巣原峠直下 2015年6月の訪問時には、倒木と土砂崩れのあった場所。
参考画像

土砂崩れは撤去済みで、倒木は切り株を残し道半分のみオープン。
地盤が弱く、右ターンの急勾配なので、勢いをつけて一気に駆け上がる。
撤去作業が行われるのは、この先にも物流が必用なためなのだろう。
   
巣原峠付近 難所はクリアするも、ブッシュが目立つようになり、下車して前方の行く手を窺うも、生い茂る夏草の中にかろうじて、道が見えるような状態。
これ以上の単独での深追いは無理と判断して引き返す。
この先を左に曲がると、
強烈な藪の出現に思わずため息が出る。

   
巣原峠への分岐 毎回のアタックながら、その未達加減さに、「じゃあ池田町側からクリアしてやるぜ」と意地になる自分の掛け声が聞こえる。
とりあえず宝慶寺経由にて池田町水海→広域基幹林道大野池田線→巣原峠の分岐へ向かう。
こちらも過去に紹介した、巣原峠の池田町側始点。
手前の道の右手が林道大野池田線。

   
巣原峠への道 峠への道は少しづつであるが確実に路面状況は悪化する。
この辺りは簡易舗装の序の口の部分。
しかし雑草の生命力たるや恐るべし。

   
巣原峠への道 お決まりの地点でダートが出現。
簡易舗装もここで終わりとなるが、峠のピークまではかなりの距離がある。
以前は、ここから2Km地点で盛大なブッシュに囲まれ諦めた。
   
巣原峠付近 ダートに入ってから3Kmの地点まで粘ってたどり着いたが、ご覧のように繁殖力旺盛な夏草が藪化しており、今回もリベンジならず。
やはり掛け声だけで終わった。

※麻那姫湖キャンプ場関係者の話では、雪解け直後の5月上旬から下旬は草木が枯れて、かつ寝ているので、その時期が狙いどきではないかとのこと。
残雪があった場合はその限りではない。
恐ろしいことに、藪の右手は深い谷なのである。
   
倉の谷橋 次の目的は越前大野の歴史に縁が深い笹又峠の東に位置する新笹又峠を目指し、国道157号を北進する。

真名川ダムの2Kmほど手前にある、倉の谷橋(くらのたにはし)の袂から林道に入る。
林道概要図
橋の向こうに左の山側へ分け入る林道がある。
国道を直進すると真名川ダムから大野市街へ至る。

   
新筒又峠への道 新笹又峠への林道の若生子側起点。
この林道は途中でいくつか分岐しているが、地図上では大野市木本および大野市森山に通じるようで、調べると過去にオフロードバイクで走破した記録があって、地図を片手に進んでみる。

なお、途中から登山道となるが、歴史的に有名な旧道の笹又峠へは徒歩にて到達可能なようだ。
新笹又峠は1970年頃に出来た林道の峰越しのピークとなる鞍部を示し正式な峠名ではない。
ゲートが開いていて、車両進入に関する禁止事項も見当たらない。
   
新筒又峠への道 ゲートからしばらくは舗装済みとなっている。
コンクリートの簡易舗装路が続くも勾配はきつい。
   
新筒又峠への道 ゲートから1.5Kmほどで早々とダートが出現。
道幅も急に狭くなり、難ルートが予想される。
この時点では路面に関しては問題なく走れる。
   
新筒又峠への道 ゲートからおよそ3Kmの地点。
ごく普通の未舗装林道。
この辺りは勾配もなく、比較的フラット。
   
林道沿線 右手に山小屋?がぽつんと建っている。
林道より見上げると山小屋ではなく、民家のような雰囲気もある。
住民の迷惑になる前にそそくさと通り過ぎる。

   
新筒又峠への道 林道を更に進む。
起点から30分ほど走ったであろうか?
分岐をいくつか曲がらないと新笹又峠へはたどり着けないのであるが、いまだ一つ目の分岐にすら到達していない。
真夏の陽射し、妙な孤独感、地理への不安感で額に汗が滲む。
同調してか、エンジンの水温計も高温を示している。

   
新筒又峠への道 路面が荒れてきた。
角張った落石があり、こんなところで転倒して怪我しても誰も助けてくれないだろうと思うと、ハンドルを握る手も汗ばむ。
もちろん、携帯電話も圏外である。
地図上より、ものすごく距離を感じる。
   
新笹又峠への道 分岐点 やっと最初の分岐点に到達。
国土地理院の1/25000地図では右に折れると、大野市木本方面になっているので、ここを右折する。

※後に(帰宅後)この方向への右折は誤りであったことに気づく。
この分岐は地図上にない分岐で、ここよりもう少し先にある分岐を右折するのが正しいルートであったようだ。
今回はこのまま引き返したので実地は未確認。
ここまではオフロードバイクなら難なく来られよう。
4輪はジムニーあたりなら余裕と思われる。

   
荒れた林道 間違えているのもつゆ知らず、ひたすら突き進む。
しかし、何やら怪しい雰囲気となる。
本当にこの道で正しいのだろうか?
   
泥道 路面は粘土をこねたような状態となり、タイヤが埋もれて思うように進まないが、この道が正しいと頑なに思い込み先へ進む。
先日の雨によるものが、地質のためかドロドロの道。
通称ゲロ道。復路もここを通ることになるとは予想だにせず。
 
   
林道の終わり 更に1Kmほど進んだところで、道は忽然と終わりを告げる。
地図とは異なる道を進んだようだ。
先ほどの分岐から来たのは建設中の林道であろうか。
国道157号の林道ゲートからここまで、およそ8Kmであった。
この先のところで、ストンと道が無くなっている。
   
森山高原スキー場跡 このままでは収まりがつかず、反対側の大野市森山から新笹又峠を目指す。
ここはかつて森山高原スキー場のあったところ。
2003年の営業を最後に閉業されている。
奥に見える建物はスキー場の施設の一部。
新笹又峠へは分岐を右斜めに入る。
右斜めに入る。
奥に見える建物は、かつてのスキー場施設の一部。

   
新笹又峠への道 先ほどの分岐からしばらく走ると、Y字の分岐があり左に入る。
道なりを進んでも、行き止まりが見えるので迷うことはないだろう。
   
新笹又峠への道 すぐにダートとなる。
林道は徐々に高度を上げてゆく。
未舗装ながらも、路面はやや荒れている。
   
大野市街を眺める 急に曇ってきたが、大野盆地を一望できるところがある。
大野周辺の山々からは、このように好展望なところがたくさんある。  
   
二本松 二本松の案内板があるところまで到達。
左カーブの先に、林道のゲートがある。
ここに車を停めて、徒歩で笹又峠へ向かう登山者も多いと聞く。

   
二本松の由来 二本松の由来が記された看板。
旧道の笹又峠は越前一向一揆にて織田信長の軍勢が越えたり。
武田耕雲斎が率いる水戸天狗党がこの峠を越えたなど、数多くの歴史に由縁がある。
また、殿様から書状を預かった半兵衛という飛脚が山中でその書状を落としてしまい、藩から残忍な処刑により命を落とすも、夜な夜な書状を探し回る半兵衛の人魂が現れるので村人が墓を作り霊魂を慰めたという「裸半兵衛の墓」も旧峠の近くにある。
墓石は何も書かれていない裸石のままなので裸半兵衛の墓と呼ぶようになったとのこと。
次回あたりに紹介予定の「飯降山」にも怖い逸話があって、追って掲載したい。
しっかりと建てられた案内版。平成18年に設置のようだ。
   
新笹又峠への道 二本松を過ぎると林道のゲートがあって、本格的に山に分け入る形となる。
ゲートから先は、かなりの急勾配が続いている。
   
新笹又峠への道 ゲートから1.5Kmあたりの地点。
林道の名称はわからない。
   
新笹又峠の手前 徐々に生い茂るブッシュの中に道が見え隠れするようになる。
もうこの辺りが限界である。
駆動チェーンに絡まったりしたら厄介であるし、万一チェーンが外れたら即走行不能となる。
峠間近にして惜しいが、引き返すことにする。
徒歩で先を確認すると、こんな状態が延々と続いていた。
   
広域基幹林道 奥越線 最後に宝慶寺いこいの森から、開通が待ち遠しい広域基幹林道 大野池田線を工事進捗の確認がてら訪れた。
この林道、工期完了が平成27年度から29年度に延期となっている。
なお、林道の入口には作業車両への注意を促す立て札はあるが、通行禁止とはなっていなかった。
銀杏峰登山者を配慮してのことであろう。

広域基幹林道 大野池田線
延長21.9Km うち完成済み21.0Km
林道概要図
 宝慶寺側より工事区間を目指す。
 
広域基幹林道 奥越線 宝慶寺側から工事中区間との2/3くらいの地点。
標高800m近くとなり、ずいぶん涼しく感じる。
   
広域基幹林道 奥越線 向こうに見えるのは、広域基幹林道 大野池田線の大野市と池田町の境界付近で最も標高の高いところとなる。
山の向こうが池田町となるが、周知のとおり工事中で、通り抜けはできない。
開通すると、部子山や能楽の里へのアクセスが可能となる。
   
広域基幹林道 奥越線 宝慶寺起点よりおよそ9Km地点。
前方には赤い重機にて掘削作業中であることがわかる。
未開通部分はわずか数百メートルほどであるが、以前の訪問時からあまり進んでないようにも見える。
地盤などの関係で難工事となっているのだろうか。
大野市の宝慶寺から池田町の美濃俣まで全長にして21.9Kmの林道がやがて完成することになるのだが、両地点から市街中心まで相当な距離があり、実際どれくらいの人が利用するのだろう ?  費用対効果について疑問に思ったりもするが、筆者は毎回利用するに違いない。
ひとまず、工事の安全を祈願した。
保安ポスター (1959年)
掘削作業中のあたりが未開通区間。  

八月の初旬に少しばかりの時間を利用して奥越に出かけたのであるが、計画した巣原峠、新笹又峠ともに夏草の旺盛な生命力に勝てず越境を断念したのである。最後に訪れた広域基幹林道大野池田線と共にお蔵入りにしようと思っていたが、暇がみつかり慌ただしく掲載した次第である。よって一貫性に欠ける内容になったことをお詫びしたい。話は変わり、お盆にマイカーにて、越前大野からほど近い秘湯へ日帰り旅行をしたのであるが、そこは地元民のみなさんで賑わう憩いの場であり、真の温泉と覚しき泉質にて、情緒豊かな温泉気分を堪能できた。次回に訪問した際は許可を頂戴できれば追って紹介したいと思う。秋深まる奥越路、機会があれば年内にもう一度行きたい。
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